今回は、弊社のWebコンサルティング事業部 コンサル課で約1年半の運用実績を持つ『ナースランク』というWebサイトを例に、SEO対策の成功事例を一つご紹介いたします。

ナースランクのトップページ

ナースランクのサイトコンセプトは、全国の看護師さんに向けてお役立ちコラムを発信すると共に、看護師さんの求人情報も検索できる看護師さんのためのWebサイトです。

さて、SEO成功事例と銘打っておりますが、そもそも看護師という分野はSEOにおいて競合サイトがひしめく難関のジャンル、レッドオーシャンであり、大手の看護師求人サイトと比べるとまだまだ大成功とまでは言えないものの、運用を続けていく中で見えてきた“SEO対策を成功させるための勘所”を、実際のサイト運用状況と合わせて解説していきたいと思います。

ナースランクの略歴

ナースランクのこれまでの経緯をざっくり説明すると以下の通りです。

  • 2017年2月27日
     中古ドメインでサイトオープン。
  • 2017年3月27日
     時事的な内容の記事がバズる。
  • 2017年4月7日
     求人検索機能を搭載。
  • 2017年6月23日
     コラムのheaderデザインを本体と統一。
  • 2018年2月1日
     SEO設計を見直し舵を取り直す。

ナースランクでは、実験的なことも含めて様々なSEO施策を行ってきました。
上記に記載していない施策も色々と試していますが割愛しております。

※なぜ中古ドメインを利用しているのか、については以下の記事をご覧下さい。
「seo」で1位になるために、中古ドメイン(オールドドメイン)を利用

SEO施策によるトラフィックの上昇

サイトオープンから2017年5月末までのトラフィック推移は以下のようになっています。

ナースランクのトラフィック推移

いかがでしょうか?
右肩上がりに上昇しているのは当然のことながら、2018年辺りを皮切りにグググッとトラフィックが上昇しています。

それでは、順を追って経緯について解説していきましょう。

サイト公開から5か月の経緯

2017年 3月 4月 5月 6月 7月
平均セッション 1.53 1.00 1.22 1.74 1.70

上の表は、2017年4月の平均セッションを「1」として、その数値に対する比を表しています(以降の表も同様)。

サイトのオープン当初は、なかなかトラフィックが集まらず、ひたすら記事を更新したり動線を見直したりと細かい調整に追われていましたが、2017年3月27日に投稿した時事的な記事がバズったことで一気にトラフィックが上昇します。

ちなみにその記事の内容とは、「看護師さんの国家試験について」です。
ちょうど国家試験の合格発表があったので、発表されてすぐに間髪入れず記事を投稿したのが功を奏したと言えます。

記事がバズると一時的にトラフィックは増えます。
これも一つの成功事例と言えますが、あくまで1つの記事だけが注目されている状態なので、サイト自体が人気になったわけではありません。

バズを狙い続けるサイトならそれも良しですが、サイトのコンセプトから逸れるようであれば敢えてバズを狙うことはしないほうが賢明です。
Google アナリティクスで取れるデータもイレギュラーな数値となりますのでバズった数値を除外して考えるようにしましょう。

また、記事の動線をしっかり組んでおくことも大切です。
トラフィックが集まった時に、受け皿がしっかりしていないとみすみす取りこぼすことになります。
つまり、「集まったトラフィックをどう生かすか」です。
そこで大切なのが記事にしっかりと動線を付けること。

アフィリエイト等のCTAを設置しても良いですが、関連記事を設置して他の記事にも回遊してもらうことでサイトの滞在時間も増え、SEO的な恩恵を受けることができます。
この辺りの設置方法については、ただ適当に関連記事を載せるだけでは全く意味がありませんので、サイトの構成をよく考えて設置すると良いでしょう。

サイト公開から10か月の経緯

2017年 8月 9月 10月 11月 12月
平均セッション 1.62 2.42 2.27 2.64 2.62

上記は8月からの表ですが、4月の時点で導入した「求人検索機能」によってサイト全体のインデックス数が増加し、各ページへの流入もボチボチと付いてくるようになり、少しずつですが平均セッションが増えてきました。

ただ、サイト運用を初めて約1年でこの結果は、正直なところ成功とまでは言えないでしょう。
これまで色々なサイトを運営してきましたが、リリースして1年でこのトラフィックは少ないほうです…。
やはり看護師というジャンルは競合も多く、各キーワードでのSEO順位が付きにくいことも原因と言えるでしょう。

SEOでは第一にサイト設計が重要ですが、ビッグワードを狙うには継続した更新とユーザーニーズに応えられるサイトであることが大切です。
ナースランクも当初よりサイト設計はありますが、長期的な運用をもってビッグワードを狙っていく設計になっています。
ただ、それにしてもトラフィックが少ない…、そう感じていました。

そこで、2018年からは方針を新たに舵を取り直すことにしました。

SEO集客に向けて舵を取る

2018年 1月 2月 3月 4月 5月
平均セッション 3.84 7.90 6.77 8.51 15.26

2018年に入ってからグングンとトラフィックが増えているのがお分かりになるかと思います。
2017年12月のアクセス比 2.62 から、5ヶ月後の2018年5月にはアクセス比で 15.26 となっており、平均セッションが5.8倍になりました。

サイトの価値は半年で決まると言いますが、ナースランクのように1年経った後からでもSEO的な舵取りは可能です。
どんなサイトでもしっかりとSEO設計を組み直して、PDCAサイクルを回していくことで立て直すことは可能でしょう。

それでは、一体何をしてトラフィックを増やしたのか? について解説していきましょう。

ナースランクで行ったSEO施策内容

施策の内容を先に申しますと、単純にコラムの投稿に力を入れよう! でした。
もちろん1記事ずつ、Googleに好まれるこだわった内容で作成しています。

Googleは昔から「ユーザーにとってメリットのあるサイトを検索結果の上位にする」といった内容の方針を掲げており、今も変わらずこの方針の実現に向けてアルゴリズムが強化されています。
確かに、ごもっともな方針ですよね。

もしあなたが「ダイエット 林檎」と検索した時に、「バナナでダイエット!」なんて記事が1位にあったら、二度とGoogleを使わなくなるでしょう。
1位のサイトが「林檎ダイエット」という記事だっとしても、中身がスカスカな記事は読んでメリットがあるとは言えません。
似たような記事がたくさんある中、Googleは「より良い記事」を選抜して上位表示させています。
さらに最近では、「ダイエット 林檎」という2単語から、さらに深いところまでユーザーニーズを考えるアルゴリズムに変化してきています。

もはや、検索ボリュームの多いキーワードを探して、とにかくキーワードを突っ込んだ記事を作り、共起語をふんだんに用いて、適宜strongタグを設置するくらいの小手先だけのSEOでは通用しないようになってきているのです。
当然、検索ボリュームが多いキーワードでSEO順位を取ることでトラフィック増加に繋がりますが、そこにばかり意識しすぎると良い記事は書けません。

以上の点を踏まえて、記事が評価される要因を考えると……

  • ユーザーの検索ニーズに応えられる記事がある
  • ユーザーがまた訪問したくなる動機付けがある
  • SNS等で拡散性のあるコンテンツがある

細かく書き出せば他にも色々ありますが、大きなところでは上記の3点でしょう。

そのため、ナースランクでは様々な検索ニーズに応えられるよう、検索ボリュームだけに固執することなく、ユーザー目線で記事を執筆することに注力しました。
内容も濃いものにするため、現役の看護師さん・ベテランの看護師さん等に記事の執筆を依頼し、リアルな内容を文字数も多めに投稿しております。

拡散性という意味では、記事の1つに、女性に人気のある「心理テスト」を入れてみたり、共感を持てる内容の記事を執筆するようにしています。
更に、更新頻度も重要なため、週に1~2本だった記事の投稿ペースを、一日に1~2本にしました。

一説には、「サイトの記事数=トラフィック」とありますが、確かに記事の更新頻度を高めてから一気にトラフィックが増えてきたことを実感しています。

まだまだ成長途中のサイトではありますが、今後も記事を投下しつつ内部リンクやユーザビリティの向上を図り、更なるトラフィック増加を狙っていきたいと思います!

というわけで、今回のSEO成功事例はナースランクの記事執筆に関する内容でした。
実際に書いた記事をご覧頂くとお分かり頂けるかと思いますので、是非ナースランクのコラムを読んでみてください。

ナースランク